2015年7月25日土曜日

個性的なボーカルが光る 、アイルランドの英雄

ツインリードと個性的なボーカルが人気のアイルランド出身のロック・バンド「シン・リジィ」


Black Rose . A Rock Legend - ブラック・ローズ / 1979年4月
  ①Do Anything You Want To - やつらはデンジャラス!!
  ②Toughest Street in Town - 無法の街
  ③S&M - S&M
  ④Waiting For An Alibi - アリバイ
  ⑤Got To Give It Up - ギヴ・イット・アップ
  ⑥Get Out Of Here - ゲット・アウト・オブ・ヒア
  ⑦With Love - ウィズ・ラヴ
  ⑧Roisin Dubh (Black Rose) :A Rock Legend - ブラック・ローズ

Thin Lizzy - シン・リジィ
  Phil Lynot - フィル・ライノット(当時 フィル・リノット) / ボーカル・ベース
  Gary Moore - ゲイリー・ムーア / ギター
  Scott Gorham - スコット・ゴーハム / ギター
  Brian Downey - ブライアン・ダウニー / ドラムス

アイルランド出身といえばシン・リジィと言われるくらい国を代表するバンド。ジャンルとしてはヘヴィメタ、ハード・ロックトはなっているが、それだけでは語れない音楽性を持ったバンドだったと思う。
特にこのアルバムのタイトル曲でもある「ブラック・ローズ」はアイルランド民謡も取り入れながら、一番の売りのツイン・リード(この曲ではすべてゲイリー・ムーアが弾いているらしい)を前面にだしたシン・リジィを代表する名曲でしょう。

ゲイリー・ムーアがフルで参加した唯一のアルバムだが、健全だったゲイリー・ムーアは長くはバンドには居れなかったようだ。


でも、なんだかんだ言ってもこのバンドの顔はフィル・リノット。強烈なカリスマ性と独特の語りかけるようなボーカルが個性的で、初めて聞いた時は一瞬違和感を感じながらもすぐに引き込まれていく、自分の中ではロック・ボーカルのBEST5に入るボーカリストだ。

彼らを有名にした脱獄「Jailbreak」も代表作だが、個人的には大好きな「アリバイ」「ブラック・ローズ」が収められたこのアルバムを一押しします。
ロック・ファンなら一度は聞いて欲しい名盤の一つです。

2015年7月20日月曜日

ハード・ロックとプログレッシブの融合

ツェッペリン、パープルと並ぶイギリスを代表するハード・ロック・バンド「ユーライア・ヒープ」


Look at Yourself - 対自核 / 1971年リリース
  ①Look at Yourself - 対自核
  ②I Wanna Be Free - 自由への道
  ③July Morning - 7月の朝
  ④Tears in My Eyes - 瞳に光る涙
  ⑤Shadows of Grief - 悲嘆のかげり
  ⑥What Should Be Done - 当為
  ⑦Love Machine - ラヴ・マシーン

Uriah Heep - ユーライア・ヒープ
  Mick Box - ミック・ボックス / ギター
  David Byron - デヴィッド・バイロン / ボーカル
  Ken Hensley - ケン・ヘンズレー / キーボード
  Paul Newton - ポール・ニュートン / ベース
  Iain Clark - イアン・クラーク / ドラムス

1970年代前半のハード・ロック全盛期にイギリスを代表するバンドとして君臨したユーライア・ヒープの代表曲が詰まった名盤。
当時はFMのエア・チェックでカセット・テープに録音して聞いていた時代で、10分以上の長い曲もフルに流れていましたが、そんな中で名曲「7月の朝」を初めて聞いて、あっという間に引き込まれていったのを思い出します。

ユーライア・ヒープは高音が綺麗でパンチ力もあるデヴィッド・バイロンがメイン・ボーカルですが、
7月の朝はキーボードのケン・ヘンズレーがメイン・ボーカルでなかなか味のあるボーカルでした。


このアルバムには他にも「対自核」「瞳に光る涙」「ラヴ・マシーン」などユーライア・ヒープを代表する曲がつまっているので、ハード・ロック・ファンなら一度は聞いて欲しいアルバムです。
1973年に発売された「ライブ・アルバム」もファンには必聴の名盤です。



2015年7月16日木曜日

ツインリードの先駆け ウィッシュボーン・アッシュ

ツインリードが唸る 最高のライブ・アルバム


Live Dates - ライブ・デイト / 1973年12月リリース
  ①The King Will Come - キング・ウィル・カム
  ②Warrior - 戦士
  ③Throw Down the Sword - 剣を棄てろ
  ④Rock 'n Roll Widow - ロックン・ロール・ウィドウ
  ⑤Ballad of Beacon - ビーコンのバラッド
  ⑥Baby What You Want Me to Do - ベイビー・ホワット・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ドゥ
  ⑦The Pilgrim - 巡礼
  ⑧Blowin' Free - ブローイン・フリー
  ⑨Jail Bait - ジェイル・ベイト
  ⑩Lady Whiskey - レディ・ウィスキー
  ⑪Pheonix - フェニックス

Wishbone Ash - ウィッシュボーン・アッシュ
  Andy Powell - アンディ・パウエル / ギター・ボーカル
  Martin Turner - マーティン・ターナー / ベース・ボーカル
  Ted Turner - テッド・ターナー / ギター・ボーカル
  Steve Upton - スティーブ・アプトン

ロック史における最も重要なギタリスト10人にも選ばれたテッド・ターナーとアンディ・パウエルの
2人によるツイン・リード・ギターで1970年代のロックシーンをリードした、イギリスを代表するロック
バンド。このライブ・アルバムでも最後に演奏されているフェニックスを含んだデビューアルバムから、スタジオ・アルバムとしての最高傑作「百眼の巨人アーガス」でツイン・リードのスタイルを確立し、テッド・ターナーが在籍した最後のアルバム「ウィッシュボーン・フォー」を経てだされた、ライブ・アルバムでウィッシュボーン・アッシュの最盛期の最高のギターが聞けるライブである。

アンディ・パウエルのフライングVに憧れてマイケル、ルドルフのシェンカー兄弟がフライングVを
使ったのも有名な話しで、プログレッシブな音楽性も含めて、2人のツイン・リードは当時のギタリストやロックバンドに多大な影響を与えた。


やっぱりロックバンドはライブが最高だが、1970年代のライブの名盤の中でも自分の中では
1位・2位を争う名盤の1枚です

2015年7月9日木曜日

ドイツを代表するハードロックバンド・スコーピオンズ

スコーピオンズの熱いライブアルバム



Tokyo Tapes - 蠍団爆発!スコーピオンズ・ライブ / 1978年8月リリース

  ①All Night Long - オール・ナイト・ロング
  ②Pictured Life - 幻の肖像
  ③Backstage Queen - バックステージ・クイーン
  ④Polar Nights - 暗黒の極限
  ⑤In Trance - イン・トランス
  ⑥We'll Burn the Sky - 空を燃やせ
  ⑦Suspender Love - サスペンダー・ラブ
  ⑧In Search of the Peace of Mind - 安息を求めて 
  ⑨Fly To The Rainbow - フライ・トゥ・ザ・レインボー
  ⑩He's a Woman ,She's a Man - 暴虐のハード・ロッカー
  ⑪Speedy's Coming - スピーディーズ・カミング
  ⑫Top of the Bill - トップ・オブ・ザ・ビル
  ⑬Hound Dog - ハウンド・ドッグ
  ⑭Long Tall Sally - のっぽのサリー
  ⑮Steamrock Fever - スティームロック・フィーヴァー
  ⑯Dark Lady - ダーク・レディ
  ⑰Kojo no Tsuki - 荒城の月
  ⑱Robot Man - ロボット・マン


Scorpions - スコーピオンズ
  Klaus Meine - クラウス・マイネ / ボーカル
  Rudolf Schenker - ルドルフ・シェンカー / ギター
  Ulrich Roth - ウルリッヒ・ロート / ギター
  Francis Buchholz - フランシス・ブッフホルツ / ベース
  Herman Rarebell - ハーマン・ラレベル / ドラムス

ドイツを代表するハードロックバンドと言えばスコーピオンズ
その中でもウルリッヒ・ロートが在籍していた頃の1987年の中野サンプラザでの来日公演を収録したライブ・アルバムで、当時のベスト・アルバム的な曲が揃った名盤。



ルドルフの激しいリフにウリの魂のこもったギターが絡み合い、そこに抒情的でかつパワフルなクラウスのボーカルが入ると背中がぞくぞくするほど興奮してました。Pictured Lifeなんかは当時バンドでコピーしていましたが、個人的にはWe'll Burn the Skyが良いかな~

スコーピオンズとしてはいろいろDVDが出ていて、ライブ・イン・ヴァッケンにはマイケルやウリが参加して見応えのある出来だったが、ウリが在籍していた当時のライブがでていないようで、是非一度見てみたいものです。

2015年7月6日月曜日

ギターの可能性を広げた、3大ギタリストの1人

ロック、ブルース、ジャズ、フュージョンなどのジャンルを超えたギタリスト、ジェフ・ベックの名盤





Blow By Blow - ギター殺人者の凱旋 / 1975年リリース
  ①You Know What I Mean - 分かってくれるかい
  ②She's a Woman - シーズ・ア・ウーマン
  ③Constipated Duck - コンスペイテッド・ダック
  ④Air Blower - エアー・ブロワー
  ⑤Scatterbrain - スキャッターブレイン
  ⑥Cause We've Ended as Lovers - 哀しみの恋人達
  ⑦Thelonius - セロニアス
  ⑧Freeway Jam - フリーウェイ・ジャム
  ⑨Diamond Dust - ダイアモンド・ダスト


Jeff Beck - ジェフ・ベック / ギター
  Max Middelton ‐ マックス・ミドルトン / キーボード  

     Phil Chen - フィル・チェン / ベース  
     Richard Bailey - リチャード・ベイリー / ドラム


ヤードバーズ解散後、ジェフ・ベック・グループ、ベック・ボガート&アピスの活動を経て、フュージョン色の強い初のインストゥルメンタル・アルバムとして発表。全米4位まで上がり、インストゥルメンタル・アルバムとしては珍しく、ゴールドディスクを獲得した。
それまではブルースやハードロックでの活動をしてきたが、今のジェフベックの基盤ともなるフュージョンでジャズ色の濃い演奏が繰り広げられている。



エリック・クラプトン、ジミー・ペイジとロックの3大ギタリストとして称賛されているが、2人とは違った
ジャンルで活躍し、今もなお新しい音を追い続けている、ロック界を代表するギタリストだ。


2015年7月3日金曜日

エリック・クラプトンの数ある名盤からはこれ!!

クリームを代表するあるアルバムを紹介



Wheels of Fire - クリームの素晴らしき世界 / 1968年リリース
  Disc1 In the Studio
         ①White Room - ホワイト・ルーム
         ②Sitting on Top of the World - トップ・オブ・ザ・ワールド
          ③Passing the Time - 時は過ぎて
          ④As You Said - おまえの言うように
          ⑤Pressed Rat and Warthog - ねずみといのしし
          ⑥Politician - 政治家
          ⑦Those Were the Days - ゾーズ・ワ-・ザ・デイズ
          ⑧Born Under a Bad Sign - 悪い星の下に
          ⑨Deserted Cities of the Heart - 荒れ果てた街

  Disc2 Live at the Fillmore
         ①Crossroads - クロスロード
          ②Spoonfull - スプーンフル
          ③Traintime - 列車時刻
          ④Deserted Cities of the Hear - 荒れ果てた街

Cream - クリーム
   Eric Clapton - エリック・クラプトン / ギター・ボーカル
   Jack Bruce - ジャック・ブルース / ベース・ボーカル
   Ginger Baker - ジンジャー・ベイカー / ドラム

1966年結成、2年後の1968年に解散。わずか2年の活動だったがジミ・ヘンドリックス(ジミヘンはクラプトンのファンだったそうです)を初め、ジェフ・ベック・グループ、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバス等に影響与えた伝説的なバンド「クリーム」の代表アルバムで全英3位、全米で1位を獲得しプラチナディスクを獲得。


クリームの代表曲「ホワイト・ルーム」を初めとしたスタジオ曲も良いが、何といっても「クロスロード」「スプーンフル」のライブを聞いた時は全身鳥肌が立つくらい興奮したものです。
後からでた「ライブ・クリーム」も1968年の演奏だが、ライブの出来としては断然こちらがお勧めです。

ジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースは相当仲が悪かったようですが、エリック・クラプトンと融合してそれぞれが当時の最高の演奏を繰り広げた1作として、後世にも残したい名盤の1つです。